二度と原子力を悪用することのないようにと平和を祈願して昭和25年に

龍海寺が東京の新宿区落合に建立されました。

旧寺院には「赤とんぼ」を作曲された山田耕筰先生が寄贈された納骨堂も

あり、本堂には十一面観音が祀られ大勢の人が参拝に来られました。

後継者が絶えて寺院が解体されるときに、私が宗教法人と二体の観音様

を譲り受けました。おりしもその頃、現在の所に老朽化した寺、天照院が

ありました。天照院を再興する人を探しておりましたので、私が住職となり

天照院龍海寺と改名し、今日に至ります。

全ては龍海寺の御本尊、観音様と天照院の御本尊、弘法大師よりお授かりしたご縁と思い、何としても生涯

かけてお護りしていく所存です。そして一人でも多くの人にお釈迦様が説かれたように、万民の幸せの為に

お役に立てれば本望です。

 

                                             合 掌

                                         住職 大岡 善恭

 

 

 

私は仏教とは倫理学そのものだと思っております。

お釈迦様は自分を敬えとはおっしゃってはおられません。

教えを敬うよう諭しておられるのです。

その教えとは、人の歩むべき道筋、後悔のない死を説いたものとも言えるでしょう。

つまりは人間の本当の幸せを志し、示しておられるのです。

仏教の根本思想は「縁起」です。

縁起とは「輪廻転生」の意で、一切の物事は固定的な実態をもたず、様々な原因「因」や条件「縁」が

寄り集まって成立しているという意味で、無論私達人間も然りです。

人間界に生を受け誕生して瞬間から、へその緒をきるのも、産湯をつかうのも他の人の手を借ります。

死を迎えるその日まで、日々衣食住をはじめ、何においても他の方々との関わりのないものはありません。

そして、死してもなお、埋葬後、様々な形で手をかりなくてはなりません。

このように数えきれないご縁に包まれ、支えられてこそ、私たちの生は存在していくことができるのです。

死が万人に平等に訪れるように、幸せもこのように全ての人に平等に与えられたものです。

この幸せに感謝し、自分もまた、他の人にとって良きご縁となるべき大切な存在であるとういことを

心に刻んで生きて行く・・・これこそが悔いのない人生、悔いのない死と言えるのでないでしょうか。

この度は、当院のホームページを御検索頂きありがとうございました。

これもありがたいご縁の一つです。心より感謝申し上げます。

                                            合 掌

                              青雲山天照院龍海寺 住職 大岡 善恭